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日本の農業復興の切り札

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 ◆耕作放棄地は食物、生活エネルギーの宝庫

  現代社会において、衣食住は全て産業である。農家とて、その例外ではなく、米を売って魚や肉を買い、食卓を豊かにしながら、衣料品を買い、さらには住宅会社に家を建ててもらうのである。つまり農地で生産されるものは貨幣を媒介としてそれ以外の物に変わり、農民の生活を豊かにしてゆく。しかしこのSettlers(定住者)の生活を若者は嫌いNomads(移動生活者)としての都会生活を選択している。つまり田舎のSettlerより都会遊民の生活の方が豊かであると思っているからである。その豊かさの大きなバロメーターが金である。農業では十分な現金収入が得られない。これがSettlerである農業後継者不足の原因である。後継者がいないから農業人口が減少するのではなく、金にならないから農業を捨てるのである。

農民は豊かになれない?なぜ豊かになれないか。農水省はその原因を農業規模の小ささとしている。従って隣の農地を取得したり、賃貸したり、共同農場としてアメリカのような大規模な農園を作り、大きな農業機械を買って一網打尽の農業で効率化すべきであるとしているが、先住民の土地を武力で奪う事など(日本もかつては同じことを満州でやった)今はできないし、大金を持って隣地の買収を進めたところで、そこは段々畑。大型トラクターの活躍の場所ではない。 耕作放棄地がなくならない原因はこれである。ナイロンのなかった昔は、そんな飛び飛びの土地でも養蚕の桑畑として外貨獲得に貢献したこともあったが、いまはそこが陸の孤島となり、その合計は埼玉県の面積より大きくなって、日本の農地の一割を越すまでになってしまった。この増加は農業において、日本がアメリカになろうとしてはいけないことを示す。アメリカのような豊かで効率的な農業をめざすなら、日本はアメリカと正反対の事をしなければならないのである。重厚長大に対抗するのはお家芸、軽薄短小の日本のテクノロジーであり、独自のイノベーションでなければならないのである。 そのイノベーションはハイテクである必要はない。低いレベルの農業の自動化と発電施設があれば日本の農業はアメリカに負けないものとなる。その農法LASの完成を推進させる。

◆LAS

LASとは Low Level Auto Agri Solar Shadingの頭文字を取ったAbbreviationである。Low Levelは装置の簡単さと、施設の高さが1メートルしかないことを表している。そのLASはLLAAとLLSSで構成される。

LLAA Low Level Auto Agri

自動灌水装置、自動刈取り装置、カメラによる集中管理を低水準な自動農業と叫ぶことにする。 多くの耕作放棄地は一反歩(10a)以下であるが、専業農家としての農地は少なくとも平均5haの面積がなければならないとされている。従って1反(10a)の農地を50箇所所有する必要がある。 土地が一箇所に集約されていればジョンディア社の大型トラクター(2500万円)が導入できるが、飛び飛びの農地では大型トラクターが活躍できない。しかしLLAAは同程度の投資で、農地の自動化、IOTによる、集中管理システムを可能とする。10a当たり50万円。50箇所の合計2500万円の投資でアメリカの効率を凌駕する。

LLSS Low Level Solar Shading

Solar Shadingは景観に配慮した低位置。 Low Level Solarであり、日陰を好む作物を栽培する為にソーラーパネルが庇となり光を遮る。パネルが庇なら、それを支えるPillarは家で言えば柱、柱に支えられた壁の代わりに透明プラスチックシートを巡らせれば、冬はビニールハウス、夏は蚊帳となり虫除けになる。赤や青のビニールで作物の生成は促進される。 この低位低水準の発電施設のソーラーパネルの下に嫌光性のペパーミントを栽培し、その成育状態を記録してみると、ミントは日陰においてより良い成長をすることが判明した。そもそも従来のパネルを隙間だらけに置くソーラーシェアリングと比べ、その土地利用率は約2倍となり、低位置のパネルを支える架台はコストを3割減らした。

LASが耕作放棄地を復興させる

全国の耕作放棄地は27,5000haであるから、これを55000世帯で分ければ一世帯当たりの農地は5haとなり、日本の販売農家の平均的農地面積となる。 つまり55000世帯が豊かであると感じれば耕作放棄地は無くなる。本論は農作物の一例として、ペパーミント栽培と発電事業のハイブリッドで耕作放棄地利用のビジネスがなりたつことを論じ、実証実験の裏付けを急ぐ。

LLAASS